- 臨床心理士に興味があるけどでもどうやってなるの?
- 何を勉強したらいいの?
本記事ではこのような悩みを抱えている方のために「臨床心理士のなり方」についてわかりやすく解説していきます。
臨床心理士になるための3つのステップと、成功するために必要なこと、臨床心理士の将来性についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
臨床心理士とは
臨床心理士は、臨床心理学の知識と技術を活かして、心の問題を抱える人々を支援する専門家です。
カウンセリングや心理療法を通じて、クライエントさんの悩みや不安を和らげ、精神的な健康をサポートするのが臨床心理士の役目です。
たとえば、医療や教育、福祉や産業など、さまざまな分野で活躍する場があり、悩みを抱える人が増えている現代では必要不可欠な存在と言えます。
臨床心理士になるためには、臨床心理士の資格が必要ですが、資格取得には年齢制限がないので、社会人や主婦から目指してみようと思う人も増えてきているようです。
関連記事:社会人が臨床心理士になるには?将来性・活躍する方法
関連記事:主婦が臨床心理士になるには?目指し方・活躍する方法
臨床心理士のなり方を3ステップで解説
臨床心理士のなり方は、以下の3ステップです。
- 臨床心理士になるには資格が必須
- 臨床心理士の受験資格を得るためには
- 臨床心理士として経験やスキルを磨く
①臨床心理士になるには資格が必須
臨床心理士は、日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間の資格で、臨床心理士になるためには資格取得が必須です。
カウンセラーとして働くだけなら資格は必須ではありませんが、臨床心理士と名乗るには資格を取得する必要があります。
資格の取得は簡単ではありませんが、知識や専門性はかなり高まるので自信を持ってクライエントさんにカウンセリングができるようになるはずですよ。
また、クライエントさんの中には資格を持ったカウンセラーさんに相談したいと思っている人も多いんです。
②臨床心理士の受験資格を得るためには
臨床心理士の資格を取得するためには、指定の大学院で修士課程を修了や、臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了する必要があります。
主な受験資格はこちらです。
- 臨床心理学を専攻する大学院の修士課程(2年間)を修了していること
- 日本臨床心理士資格認定協会が認定する大学院で学んでいること
- 医師免許取得者で取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など
大学院での学びは、単に教科書的な知識を得るだけでなく、実際のカウンセリング現場でどのように対応するかという実践的なスキルも重視されます。
大学院での実習や研究を通じて、実際のクライエントさんに対する対応力や問題解決能力が磨かれると思います。
資格取得まではハードルが高いですが、修士課程をしっかりと修了し、専門的な知識とスキルを身につけることで、臨床心理士としてのキャリアを踏み出すことができるはずです。
③臨床心理士として経験やスキルを磨く
臨床心理士として活躍するためには、資格取得がゴールではないんです。
さまざまなケースや、多様な問題に対応してきたからこそ身につくスキルがあります。
こうした経験が積み重なることで、クライエントさんに質の高いカウンセリングを提供するためにも、スキルを磨き続けることはとっても重要なことだと思います。
臨床心理士の難易度や合格率
臨床心理士の資格試験の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
2020年 | 64.20% |
2021年 | 65.40% |
2022年 | 64.80% |
2023年 | 66.50% |
合格率は60%から65%程度で比較的高いんですが、試験内容は幅広く深い知識が求められるので、心理学の理論や方法論、ケーススタディなど多岐にわたる分野の知識をしっかりと理解しておくことが重要です。
さらに、実際のカウンセリングや心理療法の現場での応用力も問われるため、実践的なスキルも欠かせません。
臨床心理士の仕事内容や働き方
臨床心理士として働く方法は、以下の2種類があります。
- 企業に所属する
- 独立する
それぞれのメリットやデメリットについて解説するので、自分に合った方法を選べたら良いですね。
企業に所属する
企業に就職することで、安定した収入と職場環境が得られます。
また、企業内での研修や指導を通じてスキルアップもできると思います。
たとえば、企業に所属すると、安定した収入を得られるだけでなく、専門的な研修や指導を受けられるというメリットがありますね。
しかし、企業の方針やカウンセリングの指導方法が自分に合わない場合、ストレスを感じることもあるかもしれませんね。
独立する
多くの臨床心理士は、独立開業してフリーランスとして働く道を選んでいるんです。
独立することで、自分のペースで働けるというメリットがあります。
たとえば、クライエントさんと納得する方法で向き合え、カウンセリング以外のスキルも向上できます。
ただし、独立には集客や経営に関するスキルも必要になります。
マーケティングやビジネス管理の知識を身につけることで、自分らしく無理なく働くための基盤が整いますね。
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臨床心理士に向いている人の特徴
臨床心理士に向いている人には、以下の特徴があります。
- コミュニケーション能力がある人
- 学習意欲が高い人
- 冷静に判断できる人
- 相手の気持ちを汲み取れる人
- 誰かの役に立ちたい人
臨床心理士は、クライエントさんの悩みに寄り添いながら対話し、信頼関係を築くことが大切です。
また、心理学は常に進化している分野なので、新しい知識を学び続ける姿勢が求められます。
たとえば、最新の研究や技術を取り入れることで、より良い支援ができるようになります。
そして、クライエントさんの問題に対して冷静に対応することで、適切な助言やサポートが提供できるはずです。
相手の気持ちを汲み取れる人も重要です。共感力があることで、クライエントさんのこころに寄り添い、信頼を築けるはずです。
臨床心理士の仕事は、クライエントさんのこころの健康をサポートすることで、社会に貢献するやりがいのある職業です。
臨床心理士の将来性
臨床心理士の需要は、徐々に増加しています。
需要が上がっている理由としては、以下の2つです。
- こころの問題を抱えている人は増えている
- AIが代わること難しい
こころの問題を抱えている人は増えている
現代社会ではストレスや不安を抱える人が増え続け厚生労働省の調査によると、メンタルヘルスの不調で長期休業や退職をする労働者の割合が年々増加してることもわかっています。
国内のうつ病有病率が2013年の7.9%から2020年には17.3%に増加しており、臨床心理士は、こうした人々の問題を専門的にサポートし、解決に導く役割を果たします。
人々のメンタルケアのニーズが高まる中で、臨床心理士の需要もますます増えていくはずですよ。
AIが代わること難しい
近年AI技術が進化し、多くの職業が自動化を取り入れていますが、臨床心理士の仕事はAIに取って代わることが難しい職種の1つです。
臨床心理士の仕事は、人間の複雑な感情や心理状態を理解し、個々のクライエントさんに合わせた対応を行うことが求められます。
たとえば、AIが単純な作業を自動化するのに対し、臨床心理士は人間の感情や思考を深く理解し、共感しながら適切な支援を提供します。
こころの問題は1つではなく、複数の問題が複雑に絡み合っていることが多いため、臨床心理士のような専門家の丁寧な対応が不可欠なんですよね。
このため臨床心理士の需要は今後も高まり続けると考えられます。
臨床心理士の資格がなくてもカウンセラーとして働くことはできる
もしカウンセラーになるために、臨床心理士の資格取得を目指しているなら「カウンセリングは資格はなしでもできる」ということを覚えておくと良いです。
臨床心理士の資格がなくても、心理カウンセラーとして働くことは可能で多くのカウンセラーは民間資格を取得して、実際に活動しています。
日々のカウンセリング業務の中でクライエントさんと関わっていくことで、自然と知識やスキルは身についてくるはずです。
カウンセラーの仕事がしたいという方は、資格に関係なくまずはやってみると良いと思いますよ。
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活躍できる臨床心理士になる方法
活躍できる臨床心理士になるには、将来的には「独立開業」を目指すことも考えてみてください。
企業で働く場合、安定して給料をもらうことはできますが、大きく年収を伸ばすことは難しいです。
また、企業の場合だとどうしても上司や部下がいて、組織の中で働くため価値観の違いから自分らしくカウンセリングすることが難しいかもしれません。
臨床心理士だからこそ、独自の価値で自分らしくカウンセリングをした方がクライエントさんにしっかり貢献でき手助けできると思います。
もちろん、企業に就職することで知識や経験を積むこともできますので、まずは臨床心理士としての基礎をしっかり身につけることも大切です。
まとめると、活躍できる臨床心理士になるためには、以下の3つが重要になります。
- まずは一般企業で知識や経験を増やして臨床心理士としてのスキルを磨く
- いずれはキャリアアップや年収アップも視野に入れて「独立開業」
- 独自の価値でクライエントさんに貢献する
まとめ
臨床心理士は、資格がなければ名乗れない職業です。
臨床心理士になる方法として、以下の3つのステップを紹介しました。
- 臨床心理士になるには資格が必須
- 受験資格を得るためには、指定の大学院で修士課程を修了する必要がある
- 臨床心理士として経験やスキルを磨く
資格の取得から実務経験を積むまでの流れをしっかりと把握し、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
臨床心理士は資格取得までが大変ですが、ストレス社会の現代ではカウンセリングを求めている人は増えており、将来性も高い資格です。
臨床心理士についての年収について知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。