みなさんコーチングと聞いて何を思い浮かべますか?
「コーチング」と聞いて「怪しい」「胡散臭い」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
副業で「コーチングをしている」と聞いたことがある人もいるかと思います。
では具体的にコーチングって何をしているのかご存知でしょうか?
本記事では、コーチングの副業は怪しくないのか?胡散臭いと思われないか?
について解説していきます。
コーチングの副業の始め方についてはこちらで詳しく解説しています。
よければご覧ください。
副業のコーチングが怪しい・胡散臭いと思われる理由7選
そもそもなぜコーチングは「怪しい」「胡散臭い」と思われるのでしょうか。
そう思われる理由として以下の7つが挙げられます。
- コーチング自体が「無形」の商材・サービスである
- 日本ではまだ歴史が浅い
- 資格がなくてもコーチになれる
- スキルのない偽物のコーチが多い
- コーチング費用が高額である
- 洗脳されるイメージがある
- コーチングを誤解している
なぜコーチングが「怪しい」「胡散臭い」に繋がってしまうのか、詳しく解説していきます。「怪しい」「胡散臭い」が解消されることで、副業としてコーチングを始めやすくなるでしょう。
コーチング自体が「無形」の商材・サービスである
商品を買い付けて売るビジネスや自分で商材を作って売るビジネスと違い、コーチングは「スキル」を売るビジネスになります。
手元に「物」としての商材がなく「無形」であるからこそ、クライアントも実感が湧きにくく、また効果もコーチングを受ける人によって様々です。
さらに、効果はコーチングを受けてすぐ現れるわけではなく、3〜6ヶ月経って実感が沸く人が多くいます。
「コーチングを受けてどうだった?」に対して説明しがたいものがあり、手元に何も残らないので、怪しさに繋がってしまうのです。
目に見えてわからないから不安で「怪しい」となる可能性は十分にあるといえるでしょう。
日本ではまだ歴史が浅い
海外では50年以上続いているコーチングですが、日本で認知されだしてから20年ほどしか経っておらず、まだまだ歴史の浅いビジネスです。知名度が低いビジネス=「怪しい」につながる可能性も十分にあるでしょう。
実際にコーチングを取り入れている企業は多いですが、個人で受けるという考えが広がっていないのが現状であるといえます。
資格がなくてもコーチになれる
コンサルタントやティーチング同様に、資格が無くても始められるのがコーチングのいいところでもあり、「怪しい」に繋がってしまう部分でもあります。
つまり、明日からでも「コーチです」と名乗ることができてしまいます。権威性や箔をつけたいのであれば、各コーチングスクールや国際コーチング連盟などの資格を取得してもいいかもしれません。
スキルのない偽物のコーチが多い
残念ながらコーチと名乗り、サブスクの商材販売やセミナー勧誘のみを続ける「偽物のコーチ」という存在がいます。
本来のコーチングは「クライアントが目標到達するための協力的コミュニケーション」であり、別のサービスに誘導することは行いません。コーチングをせず、商材を売るなどの行為はコーチングと言うことができません。
また、コーチングと名乗りながら、ネットワークビジネスへ勧誘する団体もあるので注意が必要です。
コーチング費用が高額である
コーチング費用は1回につき3,000円~3万円ぐらいが相場です。
1回ごとに値段を取る人もいれば、3ヶ月や半年で価格設定をしている人もいます。また、ジャンルやコーチによっても値段は違います。
- 1時間 〇万円
- 3ヶ月 〇十万円
これだけを見ると一般的には「高い」となってしまうでしょう。目に見えない物に対して高額な費用を支払うため、「怪しさ」に繋がるのも無理はないかもしれません。
洗脳されるイメージがある
コーチングは無形であり、心理学を扱う手法でもあります。
コミュニケーションを取ることでクライアントに変化が起こるので「洗脳」というイメージがついてしまうのかもしれません。
コーチングはあくまでも「クライアント自身が持っている答えを導きだす」ことです。
コーチングを受けた人が急に人が変わったように目標に向かって進むケースもあるので、「洗脳された」「怪しい」と思われるのかもしれません。ですが実際には、コーチングによって行動に移した結果とも言えるのです。
コーチングを誤解している
コーチングの手法を誤解していてコーチングが「怪しい」と考える人もいます。
コーチングに関して誤解されやすいのが、以下に挙げた内容です。
- コンサルティングと混同している
- ネットワークビジネスと思われている
- 宗教と思われている
「怪しい」「胡散臭い」を無くすためには、コーチングを正しく理解してもらう必要があります。また、コーチングを怪しく感じさせないのもポイントとなるでしょう。
そもそもコーチングとは?
コーチングは「答えを教える」のではなく「答えを導く」サポートを行います。
また、コーチングは「お客様を目的の場所へ連れていく」という意味の「馬車」が語源になっているといわれています。
コーチングにおいては、基本的な考えとして以下の内容が根底にあります。
- 人は皆、無限の可能性を持っている
- その人が必要とする答えはその人の中にある
- コーチは答えを引き出すパートナーになる
つまり、コーチングとはクライアントの目標達成、問題解決を助けるビジネスともいえるのです。
また、国際コーチング連盟はコーチングを以下のように定義しています。
「思考を刺激し続ける創造的なプロセスを通して、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させるように、コーチとクライアントのパートナー関係を築くこと」 |
コーチングの歴史は長い
コーチングは1970年代にアメリカの心理学者「ルー・タイス氏」が考案しました。
1980年代にスポーツ競技で「コーチ」と呼ぶようになり広まったと考えられます。
さらに、1980年代後半には企業内研修やコンサルタントでも採用されるようになりました。
海外で50年続いているコーチングは、日本には1998年頃導入されたと言われています。
また、アメリカの有名な経営者は、コーチングを受けて自身の目標設定のサポートをしてもらったとも言われています。
コーチングにはさまざまな種類がある
コーチングには「オリジナリティ」が問われます。そのため種類も豊富です。
ここでは、コーチングの大まかな種類について簡単に整理します。
ライフコーチング:人生全体の目標達成をサポート
ビジネスコーチング:ビジネスにおいての目標達成をサポート 恋愛コーチング:恋愛におけるコミュニケーションや目標達成をサポート 子育てコーチング:子育てのコミュニケーションや目標達成をサポート NLPコーチング:目標達成に脳科学や心理学面からのアプローチも図りサポート 言語コーチング:言語学習や言語コミュニケーションのサポート スピリチュアルコーチング:心の力や潜在能力を発揮できるようサポート |
コーチングの種類は上記の内容に限らず、各コーチが提供できる価値や強みによって様々です。
コーチングは実際に導入されている
海外では、広く企業やアスリートたちがコーチングを取り入れるようになりました。
また、アメリカではトップ企業の7割がコーチングを取り入れているとも言われています。
日本では1998年頃に導入され、日本におけるコーチングの第一人者として、苫米地英人氏が挙げられています。現在日本でも、公的・教育機関や大企業などがコーチングを取り入れており、一般化しつつある状況です。
コーチングの仕事内容については、こちらで詳しく解説しています。
⇒コーチングを仕事にする方法とは?仕事内容や収入・なり方を徹底解説
コーチングが怪しいのではなく怪しいコーチが多い
上記で解説したようにコーチングは「怪しい」ものではなく、残念なことに「怪しいコーチ」が多いのです。
「怪しいコーチ」とは何なのかについてですが、そもそも、コーチングは資格が必要なく、学べば誰にでもできると言われています。
まれに、コーチングスクールで「答えは人の中にあるのでコーチに知識は必要ない」と指導されるようですが、知識は当然必要です。
例えば、恋愛コーチングの場合、豊富な経験や体系立てた恋愛理論、心理学に関する知識などが欠かせません。
前提として、コーチングを受けた人が効果を実感できなければ、「怪しいコーチだ」などの噂も立ってしまうでしょう。コーチングは割と手軽に始められるため、「なんちゃってコーチ」が一定数存在してしまうのです。
コーチングを副業として始めるメリット・デメリット
ここでは、コーチングを副業として始めるメリット・デメリットについて解説していきます。
コーチングを副業として始めるメリット
コーチングを副業として始めるメリットは以下のとおりです。
- 資格取得などの初期費用がかからない
- 利益率が高い上に、短時間でも高収益を期待できる
- 在庫を抱えないため赤字のリスクもない
- 季節変動や環境による需要の変動がない
コーチングは資格がなくても始めることができます。また、副業によっては、商材を作ったり、仕入れたりしないといけませんが、コーチングはスキルを売るので商材の準備は必要ありません。
明日からでも始めることができる副業向きのビジネスと言えます。
コーチングを副業として始めるデメリット
コーチングを副業として始めるデメリットは以下のとおりです。
- 本業との両立が大変で稼げる金額に限界がある
- スキル習得に時間とお金がかかる場合がある
- 知名度が上がると周囲から怪しまれる可能性がある
コーチングが板についてくると、仕事終わりの時間や土日が無くなり両立に限界が出てきます。また、コーチとしてのスキルを身につけるには、当然時間とお金がかかります。
コーチングを副業として始めるのに、どの程度の時間とお金をかけれるか事前に考えておきましょう。
副業コーチングを「怪しい」で失敗させないためのコツ5選
コーチングを副業として始めたからには、誰もが失敗したくないと思うでしょう。
ここでは、始めたコーチングを「怪しい」「胡散臭い」と思われず失敗しないためのコツを5つにまとめました。
- コーチングの経験を積む
- どのタイプのコーチか自分の強みをはっきりさせる
- 市場や顧客のニーズを把握する
- コーチングを正しく理解して顧客に合った商品を提供をする
- 自分のファンを増やす
それぞれについて確認して、コーチング副業の失敗を防ぎましょう。
コーチングの経験を積む
まずはコーチングとしての経験を増やしましょう。コーチとしての経験が増えれば増えるほど、自信へと繋がります。
最初は安価で仕事を受けたり、知人に頼ったりしてもいいでしょう。知人ならフィードバックを貰うお願いもできます。
ある程度実績を積んだ後はきちんとお金をいただき、その1セッションに全力で取り組みましょう。全力で取り組むことにより、自身のコーチングスキルは各段に上がり、さらなる実績に繋がります。
どのタイプのコーチか自分の強みをはっきりさせる
自身がどのタイプのコーチなのか、自分の強みをはっきりさせましょう。
上記で解説したようにコーチのタイプも様々な種類があります。
- ライフコーチング
- ビジネスコーチング
- 恋愛コーチング
- 子育てコーチング
- NLPコーチング
- 言語コーチング
- スピリチュアルコーチング
自分のコーチングのウリが曖昧だと怪しさが増すため、専門性・方向性を明確に「独自化」し、自分の強みをはっきりさせることが大切です。
市場や顧客のニーズを把握する
市場や顧客のニーズを把握することも非常に大切です。なぜなら、市場のないところにコーチングビジネスを展開しても、そもそもサービスを提供できるクライアントがいないからです。
具体的には、以下のポイントを中心に考えてみてください。
- 自分のやりたいコーチングを求めるクライアントがいるのか
- 契約したいと思ってもらえるのか
- 必要としてくれているクライアントはどれだけいるのか
市場のニーズを把握しなければ、副業として始めても稼ぐのは難しいでしょう。いくら「独自化」をしたとしても、参入する市場にコーチングを求めるクライアントがいるかということが重要です。
クライアントが必要とするコーチングサービスを提供しましょう。
コーチングを正しく理解して顧客に合った商品を提供をする
コーチングを正しく理解し、ティーチングやコンサルティングとの差別化も意識してください。
コーチングは、アドバイスをするための専門的な知識が必要というわけではありません。コーチングに求められるのは、クライアントの声をきき、導き答えを探す手伝いをすることです。
そのため、自分のやりたいことを突き詰めて「独自化」を目指しても、クライアントに合っていないコーチングでは元も子もありません。
先ほど紹介した市場のニーズを踏まえて、クライアントに合ったコーチングの提供を意識しましょう。
自分のファンを増やす
コーチングをビジネスとして進めるには、自分のファンを増やすことも大切です。
コーチングに関する資格はお金を出せば取れるものの、それだけでは怪しさが出てしまいます。
一方、自身の「独自化」を突き詰めたり、寄り添うコーチングサービスを意識したりすると、ファンを増やすことにつながります。ファンを増やし信頼を得ることで、自身の影響力の輪も広がり、クライアントも徐々に増えていくでしょう。
具体的なコーチングの起業についてはこちらにまとめています。
⇒コーチング起業を成功させる5つのステップとは?商品の売り方ついても解説
【まとめ】コーチングは怪しくない!正しく理解して副業から始めよう
まずはコーチングについて正しく理解することが大事です。
自身がコーチングを「怪しい」「胡散臭い」と思うと、コーチングの怪しさが増してしまいます。
副業としてコーチングを始める際、特に大事にしたいのは以下の5つです。
- コーチングの経験を積む
- どのタイプのコーチか自分の強みをはっきりさせる
- 市場や顧客のニーズを把握する
- コーチングを正しく理解して顧客に合った商品を提供をする
- 自分のファンを増やす
コーチングは、目に見えない「無形」の商材です。だからこそ、自分の価値を提供でき、クライアントに合ったコーチングが提供できるように意識してみてください。
自分の強みをはっきりさせ、「独自化」のあるコーチングでファンを増やし、楽しみながら副業でコーチングを始めてみましょう。