50代から臨床心理士になりたいと思っているものの、今からでもなれるのか、どうすれば取得できるのかが分からずに、悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
臨床心理士は年齢に関係なく取得できるので、50代からでも取得できるチャンスが十分にあります。
ですが、大学・大学院を修了する必要があり、学費も高額になることから、実際に取得できる人は限られるはずです。
この記事では、50代から臨床心理士を目指す方法や取得の条件、必要な学費などについて解説しています。
臨床心理士は50代からでも十分目指せるが難易度はかなり高い
臨床心理士を取得するのは50代からでも遅くないので、自分のキャリアに欠かせない資格だと思ったら取得を目指すのが良いと思います。
臨床心理士は心理資格の中でも権威性が高く、働き方の幅が広がるほか、50代以降のセカンドキャリア形成にも役立ちます。
ただし、臨床心理士は取得の難易度が高い上に、多くの期間や費用が必要になるので、実際に50代から取得するのは大変な面も多いはずです。
仕事や家庭と両立しながら、無理なく50代からカウンセラーを目指したい人は、「50代からカウンセラーになる道は臨床心理士だけではない」を参考にしてくださいね。
50代から臨床心理士になるには
50代から臨床心理士を取得するには、次のように満たすべき条件や必要となる費用があります。
- 臨床心理士の取得条件
- 臨床心理士を取得するまでにかかる費用
取得に必要な条件や期間、コストなどを十分理解した上で、取得が可能かどうか判断しましょう。
臨床心理士の取得条件
臨床心理士を取得する方法は、次の3パターンがあります。
- 大学→第1種指定大学院→試験合格
- 大学→第2種指定大学院→心理臨床経験1年以上→試験合格
- 大学→専門職大学院→試験合格
大学4年、大学院2〜3年と、臨床心理士は取得するまでに6〜7年以上もかかります。
指定の大学院修了が受験の条件になっているので、いきなり試験を受けて取得できるものではありません。
臨床心理士を取得するまでにかかる費用
臨床心理士を取得するのにかかる費用は大学・大学院によって大きく異なります。
学費が安い通信制の大学・大学院でも次のような金額が必要です。
- 大学→80~100万
- 大学院→80~220万
- 試験 登録費→8~10万
※スクーリングの交通費、宿泊費は別途
出典:東京福祉大学|通信教育課程 学費・奨学金・教育ローン
佛教大学|通信教育過程 学費・諸経費
学習期間が長いだけでなく、取得に必要な費用が高いのも臨床心理士の特徴だと思います。
50代から臨床心理士を目指すなら通信制大学がもっとも現実的な選択肢
現在の仕事と並行しながら、50代から臨床心理士を目指すのであれば、通信制の大学に入学する方法があります。
通信制の大学なら、キャンパスに通学しなくてもオンラインで講義が受けられるので、仕事や家庭と両立しながら、臨床心理士の取得を目指せます。
他にも通信制の大学には、学費が安く抑えられる、遠方からでも入学できるなどのメリットがあります。
ただし、通信制の大学院は修了に3年かかるので、あらかじめ注意してください。
通信制大学・大学院で臨床心理士を目指す際の注意点2選
仕事と並行しながら、キャンパスに通学しなくても学べる通信制大学・大学院ですが、次のような注意点も存在します。
- 通信制でもスクーリングが必要
- 第2種指定大学院に入学する場合は1年の実務経験が必要
1.通信制でもスクーリングが必要
通信制の大学・大学院に入学する場合でも、スクーリング(通学)が必須になります。
スクーリングの日数は大学・大学院によって異なりますが、年間10日程度を想定している学校が多いようです。
土日や長期休暇の時期におこなわれるケースが多いものの、指定されたキャンパスに通学する必要があるので、仕事やシフトなどの関係で難しい人もいると思います。
「通信制=完全に通学不要」ではないことを理解した上で、入学を検討してください。
2.第2種指定大学院に入学する場合は1年の実務経験が必要
臨床心理士の取得ルートには、第1種指定大学院または第2種指定大学院を卒業する選択肢がありますが、第2種指定大学院に進学する場合は、1年以上の心理臨床経験が必要です。
実務経験なしで臨床心理士の取得が目指せる通信制の第1種指定大学院は、東京福祉大学・大学院と佛教大学・大学院の2校だけです。
2校以外の通信制大学院に入学する際は、修了後に特定の機関や施設に就職して、1年以上の実務経験を積む必要があります。
50代からカウンセラーになる道は臨床心理士だけではない
臨床心理士を取得しなければカウンセラーになれないと思われがちですが、別の道もあります。
カウンセラーになる、カウンセリングをおこなうのに資格は必要ないので、臨床心理士を取得しなくても50代からカウンセラーを目指せます。
臨床心理士を取得する方法以外で、カウンセラーになる選択肢は次の通りです。
- 独学で心理学やカウンセリングの勉強をする
- 資格講座で民間のカウンセラー資格を取得する
50代のうちにカウンセラーになりたいのに、6〜7年以上もかけないと臨床心理士になれないと知って、かなり厳しいと思った人も多いはずです。
臨床心理士の取得が難しい場合は民間のカウンセラー資格がおすすめ
7年以上の期間と、200〜300万の学費を費やすのが難しい人は、民間のカウンセラー資格を取得するのが良いです。
民間のカウンセラー資格を取得するのにかかる期間と費用は、次の通りです。
- 学習期間→2~3ヶ月程度
- 費用→30万~80万程度
民間のカウンセラー資格なら大学・大学院に入学する必要がなく、1/30程度の費用ですぐに取得できるので、費用対効果はかなり高いと言えます。
臨床心理士の取得を検討していたものの、どうしても大学・大学院が難しい場合は、民間のカウンセラー資格を取得しましょう。
50代からカウンセラーになって活躍する方法5ステップ
臨床心理士を取得せずに、50代からカウンセラーとして活躍するなら、次の5ステップに沿って行動するのが良いです。
- 独学で勉強する or 民間のカウンセラー資格を取得する
- カウンセリングの実務経験を積む
- オンラインで開業する
- 自分に合ったやり方を見つける
- 売れるマインドと自動集客の仕組みを作る
成功に必要なポイントを押さえて、資格や年齢に関係なく活躍できるカウンセラーを目指しましょう。
1.独学で勉強する or 民間のカウンセラー資格を取得する
50代から臨床心理士を取得せずにカウンセラーを目指すなら、心理学やカウンセリングに必要な知識・スキルを身につけましょう。
独学で勉強しても良いのですが、周囲やクライエントさんからの信頼を得やすくなる、民間のカウンセラー資格を取得するのがおすすめです。
民間のカウンセラー資格を目指せば、カウンセリングに必要な知識やスキルが体系的に身につくので、これからカウンセラーを目指す50代の人でも勉強がしやすいですね。
50代からカウンセラーを目指すなら、少しでも早い段階でなれた方が良いかも知れませんね。
2.カウンセリングの実践経験を積む
独学や民間資格でカウンセリングの知識・スキルを身につけたら、それを活かして実際にカウンセリングをしてみましょう。
50代からカウンセラーとして活躍するには、知識・スキルだけでなく、カウンセリング経験が重要な基礎となります。
いくら幅広い知識を身につけていても、実践できないとクライエントさんの悩みは解決できません。
臨床心理士を取得せずに50代からカウンセラーになるなら、早く始められるメリットを活かして、カウンセリングの実践経験に力を入れるとよいと思います。
カウンセリング経験を積みたいときは、ココナラやMOSHのようなスキルシェアサービスを活用する方法があります。
スキルシェアサービスには、話し相手やお悩み相談として手軽にサービスを出品できるので、初めてカウンセリングをする場合でも安心して利用できます。
人生経験が豊富な50代ならではの強みを活かせば、クライエントさんの悩みに広く共感できるはずです。
3.オンラインで開業する
カウンセラーになって50代から活躍するなら就職ではなく、開業するのがおすすめです。
50代のカウンセラーが就職(転職)せずに開業を選ぶべき理由は、次の通りです。
- 50代以上で未経験だと採用されないリスクが高い
- 定年後を見据えたセカンドキャリアを形成できる
- 自分の個性やペースに合った働き方ができる
臨床心理士を取得する場合も、民間のカウンセラー資格を取得する場合も、50代から心理職を目指すなら、将来を見据えて自分らしく働ける開業がよいと思います。
開業カウンセラーなら、60代、70代になっても、求人や定年などの影響を受けずに活躍できますね。
カウンセラーが開業する詳しい手順については、以下の記事を参考にしてくださいね。
関連記事:「カウンセラーとして独立開業する方法は?メリットやおすすめの集客方法も解説」
4.自分に合ったやり方を見つける
50代からでも長く活躍できる臨床心理士やカウンセラーを目指すなら、自分らしさが活かせるやり方を見つけましょう。
開業カウンセラーはカウンセリングや集客などを一人でおこないますが、やり方が自分に合っていないと思うような成果が出ないんです。
合わない方法で継続するのは苦しいですが、自分に合ったやり方が見つかるとやりがいを感じやすくなり、成果も面白いように出るようになります。
具体的には、次のような自分らしさをカウンセリングや集客、コンセプトなどに取り入れると良いです。
- 大事にしている価値観(考え方)
- 性格、個性
- 今までの人生経験
- 人よりも好き、得意なこと
- どのような人、ことに貢献したいか など
副業から小さくカウンセリングを始めて、今の仕事を定年した後のセカンドキャリアに備えるのも一つの方法ですね。
5.売れちゃうマインド®と自動集客の仕組みを作る
開業カウンセラーとして年齢に関係なく、安定して活躍するなら、売れちゃう仕組みを作ることが重要です。
開業カウンセラーは、売れる仕組みをきちんと作れているかどうかが、売上や活躍に直結します。
頑張らなくても、50代から無理なく売れちゃう仕組みを作るために重要となるのが、次のポイントです。
- 売れちゃうマインド®
- お願いされるトーク®
- 集客の自動化
- ファン化 など
開業カウンセラーは、カウンセリングのスキルや経験も重要ですが、活躍できるかどうかはマインドと仕組みで決まるんです。
売れちゃう仕組みの作り方や身につけ方などを知りたい人は、僕が時間をかけて作り込んだ以下の無料特典を受け取るのがおすすめです。
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50代から臨床心理士を目指す際によくある質問
50代から臨床心理士になりたいと思っている人が気になる部分をまとめました。
- 臨床心理士試験の難易度は?
- 臨床心理士はいらない?
臨床心理士の取得を検討している人や必要性があるのか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
臨床心理士試験の難易度は?
臨床心理士試験の合格率は、6割程度となっています。
通信制の大学・大学院を選択しても年間10日程度のスクーリングが必要になるので、仕事と並行しておこなうのは、よほどの覚悟がないと難しいです。
ですが、長期的な計画を立てて、きちんと時間を確保して学習できる人なら、取得できるチャンスは十分にあります。
臨床心理士はいらない?
カウンセラーになることが目的であれば、必ずしも臨床心理士を取得する必要はありません。
カウンセラーは、名称独占や業務独占の対象ではないので、資格を取得しなくてもなれるんです。
「独学→開業」または、「民間資格を取得→開業」のようなステップを踏めば、臨床心理士を取得することなく、カウンセラーとして活動できます。
期間や費用面で臨床心理士の取得が難しい場合は、無理に取得しなくてもよいです。
ただし、医療機関や公的機関などに就職したい場合は、臨床心理士や公認心理師がほぼ必須となるので注意してくださいね。
まとめ:50代からでも臨床心理士は十分目指せるが難易度は高め
臨床心理士は通信制大学・大学院に入学すれば、50代からでも十分目指せますが、期間や費用のハードルが高いので、取得するのはかなり難しいと言えます。
7年の期間と200〜300万の費用をかけても取得したいと思う人だけ、チャレンジするのがよいと思います。
自分に合った目指し方で、カウンセラーになりましょう。
50代からでも活躍できるカウンセラーになりたいと思った人は、僕が時間をかけて丁寧に作り込んだ以下の無料特典を受け取ってくださいね。