臨床心理士として活躍するためには、どのような特徴やスキルが必要かを知りたいと考えていませんか?
臨床心理士に向いている人には共通するいくつかの特徴があります。
この記事では臨床心理士に向いている人の特徴を6つご紹介し、それぞれの特徴がどのように活躍に繋がるのかを詳しく解説していきますね。
臨床心理士として必要なスキルや働く方法についても触れていますので、臨床心理士に向いているかどうか悩んでいる方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
臨床心理士に向いている人の特徴6選
臨床心理士に向いている人の特徴を6つ紹介します。
- コミュニケーション能力が高い人
- 学習意欲が高い人
- 冷静に判断できる人
- 相手の気持ちを汲み取れる人
- 誰かの役に立ちたい人
- スケジュール管理ができる人
臨床心理士に挑戦する前に、自分が臨床心理士に向いているかを判断してみてくださいね。
コミュニケーション能力が高い人
臨床心理士として活躍するためには、優れたコミュニケーション能力が求められます。
なぜなら臨床心理士は悩みを抱えるクライエントさんの話を聞き適切な対話をしながら、悩みを解決するために支援するのが仕事だからです。
高いコミュニケーション能力を活かすことで、クライエントさんがあなたを信頼してくれるようになり、カウンセリングの効果も高まるはずです。
学習意欲が高い人
学習意欲が高い人は、臨床心理士に向いています。
なぜなら、クライエントさんの多様な問題に対応し、カウンセリングをおこなうには心理学や療法の知識・スキルの向上が重要だからです。
心理カウンセリングのプロである臨床心理士だからこそ日々学び続ける姿勢を大切にして精進すれば、よりクライエントさんから信頼されるカウンセラーになれると思います。
冷静に判断できる人
冷静に判断できる人は臨床心理士に向いています。
臨床心理士は、クライエントさんが持つ悩みに対して、感情に流されず客観的に状況を分析する力が必要だからです。
たとえば、緊急時の対応や複雑なケースの処理には冷静さが求められますよね。
感情的にならずに適切なアプローチをすることで、クライエントさんも心を開いてくれるようになると思います。
相手の気持ちを汲み取れる人
相手の気持ちを汲み取れる人は、臨床心理士に向いています。
クライエントさんの言葉だけでなく、表情や態度からもその感情を読み取ることが重要だからです。
クライエントさんの中には、自分の気持ちを話すのが不得意な方もいらっしゃいます。
そういった場合、無理に自分の気持ちや状況を話してもらうことはできないので、臨床心理士がクライエントさんの表情などから感情を読み取り、適切な声がけができると良いと思います。
こうした姿勢は、クライエントさんの信頼を得るための原動力となり、カウンセリングを行う基盤になるはずです。
誰かの役に立ちたい人
臨床心理士の仕事は、クライエントさんを支援しサポートするのが主な仕事なので「誰かの役に立ちたい」と強く思う人にはピッタリの仕事です。
人の役に立ちたいと思う人は大勢いますが、その中でもクライエントさんに「愛と貢献心を持って接する」ということを僕は大切にしています。
クライエントさんに愛と貢献心を持って接することで、信頼関係ができやすく「あなたなら何でも話せる」「相談したい」と思ってくれるようになるはずです。
臨床心理士は、貢献がお仕事になってしまうというのが良いところだと思います。
スケジュール管理ができる人
臨床心理士として活躍するためには、自分自身のスケジュール管理もしっかり行うことが大切です。
【セルフケアの例】
- カウンセリングとカウンセリングの間はしっかり休憩する
- 定期的にリフレッシュする時間を持つ
- リラックスできる趣味を楽しむ
- 適度な運動を取り入れる
臨床心理士の仕事は感情的に負担がかかることが多いため、自分の健康や精神を安定させることも大切ですよ。
臨床心理士に向いていない人の特徴
臨床心理士に向いていない人の特徴を2つ紹介します。
- 人と話すことが不得意
- 自分の価値観を押し付ける
まず、人と話すことが不得意な人は、クライエントさんとの信頼関係を築くのが難しいと言えます。
臨床心理士の仕事はクライエントさんの話をしっかりと聞き、理解することが基本ですから、コミュニケーション能力が欠かせません。
また、自分の価値観を押し付ける人も臨床心理士には向いていないと思います。
クライエントさんの話に感情的に反応しすぎると、冷静な判断ができているとは言えないですよね。
臨床心理士として活躍するために必要なスキル
多くの人の悩みを解決できる臨床心理士になるためには、以下の2つのスキルが必要不可欠です。
- 観察力・洞察力・高いコミュニケーション能力
- 心理学やカウンセリング知識のアップデート
それぞれのスキルについて紹介していきますね。
観察力・洞察力・高いコミュニケーション
観察力・洞察力・高いコミュニケーション能力は、臨床心理士として成功するために欠かせないスキルと言えます。
カウンセリングでは、言葉だけでなく表情や身振り手振りといった非言語コミュニケーションも重要だからです。
非言語的コミュニケーションができるようになると、クライエントさんも「自分のことをしっかり見てくれている」と思ってくれるようになり、少しずつ心を開いてくれるようになるはずです。
こうした理由から、観察力・洞察力・高いコミュニケーション能力は臨床心理士にとって必須のスキルと言えますね。
心理学やカウンセリング知識のアップデート
臨床心理士の資格取得後も知識のアップデートを行い、クライエントさんに貢献できるようにしておきましょう。
臨床心理士の資格取得後は、カウンセラーとして実務経験を積むことも重要です。
実務経験でしか得られない知識やスキルがたくさんありますので、臨床心理士の資格取得で安心せず知識をアップデートすることで、より効果的なサポートができるようになるはずです。
臨床心理士として働く方法
臨床心理士として働く方法としては、以下の2つがあります。
- 企業に就職する
- 独立開業する
それぞれについて、解説していきますね。
企業に就職する
臨床心理士の資格を取得されたら、企業に属して働く方が多いと思います。
たとえば、以下のような施設で働くことができます。
教育機関 | スクールカウンセラとして生徒の心のケアや悩みの相談など |
医療機関 | 病院で患者さんの心のケア、心療内科でのサポートなど |
福祉施設 | 高齢者施設や障害者施設にて、家族のメンタルケアや相談対応など |
一般企業 | 従業員のメンタルケアや、カウンセリング、サポートなど |
上記のような施設でカウンセラーとして働く場合は、臨床心理士の資格が必須の場合が多いです。
資格なしで応募できるところもありますが、臨床心理士の資格があればスキルの証明にもなり、就職では有利になります。
ですので、働きたい施設が決まっているなら積極的に応募するのが良いと思います。
臨床心理士であれば、資格手当を支給してくれる会社もありますので、働く条件も確認してみてください。
独立開業する
臨床心理士は企業に属される方が多いですが、経験を積まれたカウンセラーさんであれば、独立開業を選ぶ人もいます。
独立開業を選択する理由は以下です。
- 自分のやりたい方法でカウンセリングできる
- 無理をせず自分のペースで働ける
- 収入も伸ばしやすい
独立開業することで勤務時間や働き方を自分で決めることができ、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が実現できます。
さらに、特定の分野に特化したサービスを提供することもできるので、自分の専門性を活かした働き方もできると思います。
独立開業は、カウンセラーとして自分らしく無理なく働きたいと考える人には最適な選択肢なんです。
もちろん企業への就職が悪いわけではありませんし、安定した収入と働く環境を得ることができ、研修やサポートを通じて臨床心理士としてスキルアップを図れるはずです。
実務経験が少ない臨床心理士の場合、スキルアップのために最初は企業でしっかり学ぶのが良いと思います。
ただ、ある程度の知識と経験がある方の場合、企業の方針やカウンセリング方法が自分に合わないと、ストレスを感じてしまうかもしれません。
もっと丁寧にクライエントさんと向き合いたいと思っていても、決められたマニュアルやルールに沿ってカウンセリングするのが企業で働くということだからです。
企業での経験を積むことは間違いではないですが、自分のカウンセリングスタイルや考えに合わない場合は、早めに働き方を見直してみてくださいね。
臨床心理士だからこそ、自分に合った方法でカウンセリングした方が、仕事の質も高まり、クライエントさんに対するサポートもより充実したものになると考えています。
臨床心理士の年収について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ、こちらをご覧ください。
関連記事:臨床心理士で年収1,000万は目指せる?平均年収や目指す方法を解説
まとめ:臨床心理に向いている人の特徴を活かして活躍しよう
臨床心理士として活躍するためには、向いている特徴を理解し必要なスキルを身につけることが大切です。
資格があれば、幅広い分野でクライエントさんをサポートすることができます。
また将来的に独立開業すれば、あなたらしい方法でクライエントさんにカウンセリングすることも可能です。
最近は、自宅にいながらオンラインカウンセリングという働き方もできるので、ぜひ挑戦してみてください。