心理カウンセラーになりたいと考えていても、向いていなかったらどうしようと不安になっている人も、きっといると思います。
そこでこの記事では、心理カウンセラーに向いていないのでは?と気になっている人に向けて、カウンセラーの向き・不向きや適性の確かめ方について解説しています。
【本記事のポイント】
- 心理カウンセラーに向いていない/向いている人の特徴
- 心理カウンセラーに求められる知識
- 試しに心理カウンセラーになってみる方法
心理カウンセラーには向き・不向きがありますが、自分に合わないやり方でカウンセラーとして活動を始めると、挫折やストレスの原因になっちゃうこともあります。
カウンセラーの仕事内容とは?
心理カウンセラーは悩みや問題を抱えている人の話をよく聴いて、クライエントさんが自分自身の力で解決できるようにサポートするのが主な役割なんです。
具体例を挙げると、次のようなイメージですね。
学校に勤務する場合 | 授業や人間関係など、学校内で悩みを抱えた生徒、教員のカウンセリング |
民間企業に勤務する場合 | 仕事や人間関係など、職場内で悩みを抱えている社員のカウンセリング |
医療機関に勤務する場合 | 心や身体に不安を抱えて病院に通院した人のカウンセリング など |
心理カウンセラーに向いていない人の特徴4選
心理カウンセラーは誰でも適性があるわけではなく、向き・不向きがあるんですよね。
カウンセラーに向いていない人は、次の4つに当てはまるような人なんです。
- 人と話すこと・聞くことが苦手な人
- 相手の気持ちを考えるのが苦手な人
- 悩みに対してアドバイスをしたい人
- 自分の価値観だけで物事を判断する人
このような特徴があるとカウンセリングが上手くできなかったり、続けられなかったりする可能性があるんです。
なぜ、向いていないのかを詳しく確認していきましょう。
1.人と話すこと・聴くことが苦手な人
心理カウンセラーは円滑なコミュニケーションが求められるので、話すこと・聴くことが苦手な人は向いていない可能性が高くなっちゃいます。
悩みを丁寧に傾聴し、相手に寄り添いながら問題を解決するのが、カウンセラーの役割なんです。
2.相手の気持ちを考えるのが苦手な人
心理カウンセラーはクライエントさんの気持ちに配慮しながらカウンセリングをおこなう必要があるので、思いやりや気遣いに欠ける人は難しいでしょう。
カウンセリングではクライエントさんが話した内容だけでなく、言葉の裏や表情、仕草などから真意を汲み取る必要があります。
話を聴くだけでは不十分なので、他人が何を考えているのか分からないと感じる機会が多い人は、不向きな可能性が高いんですよね。
3.悩みに対してアドバイスをしたい人
心理カウンセラーは悩みを直接解決する仕事ではないので、相手にアドバイスがしたい人には向いていない可能性が高いんですね。
カウンセリングは不安や悩みを丁寧にヒアリングしてから、クライエントさん自身が持っている力を使って問題を解決していくものだからです。
自分の力で相手を変えていきたいと考えているのであれば、カウンセラー以外の仕事を検討した方がよいかもしれませんね。
4.自分の価値観だけで物事を判断する人
心理カウンセラーは相手の価値観を尊重したサポートが求められるので、自分の考えで問題を解決したい人には向いていないでしょう。
カウンセリングの主役はカウンセラーではなく、悩みを抱えているクライエントさん本人です。
自己主張や押し付けなどをせず、サポート役に徹することができる人でないと、カウンセラーでは上手くいかなくなっちゃうケースが多いです。
心理カウンセラーに向いている人はどのような人?
心理カウンセラーは不向きな人がいる一方で、向いている人も存在するんです。
特に心理カウンセラーに向いている人は、次の5つに当てはまる人です。
- 興味や思いやりを持って接することができる人
- 人をサポートすることが好きな人
- 自分の感情をコントロールできる人
- 物事を論理的に考えられる人
- 口が堅く守秘義務を守れる人
上記に当てはまっていた人は、心理カウンセラーとして適性を発揮できる可能性がありますよ。
心理カウンセラーは将来性もありやりがいも感じられる職業なので、気になっている方は以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:心理カウンセラーのやりがいとは?将来性や魅力を解説!
心理カウンセラーに求められる6つのスキル
心理カウンセラーには適性があった上で、次の6つのスキルが求められますよ。
- 傾聴力
- コミュニケーション能力
- 共感力・包容力
- 観察力・洞察力
- 心理学・カウンセリングの専門知識・スキル
- 情報収集力・向上心
「向いてないかも」と考えている方は、上記のスキルを身に付けることが「苦痛ではないか」も検討してみるといいですね。
1.傾聴力
カウンセリングにおいて、必須となる非常に重要なスキルは「傾聴力」です。
心理カウンセラーには「聴く力」で悩みを明確にして、どうすれば解決できるかをクライエントさん自身に見つけてもらう役割があります。
心理カウンセラーになる際は、カウンセリングの超基本となる傾聴力を身につけましょう。
ただし、傾聴力さえあればカウンセラーとして活躍できるわけではなく、あくまでカウンセリングの土台となるスキルです。
傾聴しかできないとレベルの低いカウンセラーになってしまうので、この後紹介する活躍するのに欠かせない知識やスキルも必ず身につけていきましょう。
2.コミュニケーション能力
カウンセリングで悩みを全て打ち明けられる良好な関係を築く上で重要なのが、クライエントさんとのコミュニケーションなんですよ。
コミュニケーションが上手く取れないとカウンセリングが円滑に進まないので、悩みを解消するのに支障が出ちゃうんですよね。
クライエントさんが安心して相談できるような雰囲気を作るコミュニケーション能力が、カウンセラーには必要なんです。
3.共感力・包容力
カウンセラーには、クライエントさんのどのような悩みも優しく受け入れて寄り添う、共感力と包容力が求められますよ。
共感力や包容力は、クライエントさんの安心や信頼、気持ちの変化などに直結する非常に重要な要素なんです。
クライエントさんに寄り添う力、否定せずに受け入れる大らかな心が、カウンセリングでは必要なんです。
4.観察力・洞察力
カウンセリングでは、傾聴力や共感力の他に、クライエントさんの些細な違和感や変化に気づく観察力が重要なんです。
クライエントさんは悩みを全て素直に相談してくれるとは限らないので、会話以外からも情報を集める必要があります。
- 言葉の真相
- 仕草や行動
- 環境(職場や家庭)など
常に広い視野を持って物事を考え、感じ取る力がカウンセラーには求められます。
5.心理学・カウンセリングの専門知識・スキル
カウンセラーは心理のプロとして、カウンセリングに関する専門的な知識やスキルが求められます。
心理学やカウンセリングの知識・スキルを持っていないと、クライエントさんの悩みを解決するのが難しくなっちゃうんですよね。
資格を持っていなくてもカウンセラーにはなれますが、カウンセリングのノウハウはあった方がいいんです。
心理カウンセラーとして活躍したい場合は、クライエントさんの悩みを解決して貢献し続けるために、十分な知識やスキルを身につけることが大切になってきますね。
6.情報収集力・向上心
心理カウンセラーは、常に知識のアップデートやスキルを磨く姿勢が重要なんです。
心理学やカウンセリングは常にアップデートされているので、情報収集や勉強などの自己研鑽を怠るカウンセラーは長く活躍できません。
まずは心理カウンセラーとして活動してみよう!
「向いていない人に当てはまっていた」「本当に向いているのか不安」と思った人は、試しに心理カウンセラーとして活動し始めちゃいましょう。
実際のところ、カウンセリングをやってみなければ、詳しい適性は分からないことも多いんですよね。
いきなり誰かをカウンセリングするのは不安という人は、次の4ステップでゆるく小さく始めてみるのがおすすめです。
- 心理学・カウンセリングの本を読んでみる
- 自分の好き・得意なジャンルを見つける
- 悩んでいる人の相談に乗ってみる
- 副業で心理カウンセラーを始めてみる
心理カウンセラーに向いていないと思ったとしても、まずはカウンセリングをやってみて、自分の適性を確かめてみることが大切だと思います。
1.心理学・カウンセリングの本を読んでみる
心理カウンセラーとして活動を始めるときは、心理学やカウンセリングに関する本を何冊か読んでみましょう。
カウンセラーに必要な知識やスキルが理解できる上に、カウンセリングの詳細や手順などがイメージしやすくなります。
本を読めば講座を受講したり、資格を取得したりしなくても、最低限の知識を身につけられるかと思います。
2.自分の好き・得意なジャンルを見つける
本を読んで心理学の基本やカウンセリングのやり方などが分かったら、次はカウンセリングのジャンルを決めましょう。
幅広いジャンルの悩みに対応するのは難しいですが、専門知識や経験のあるジャンルなら、カウンセリングが上手くいきやすいと思います。
次のように、自分の趣味や特技、今までしてきた経験を活用するのが良いかと思います。
保育士や子育ての経験がある | 子育て支援カウンセラー |
介護士や介護の経験がある | 高齢者ケアストレスカウンセラー |
占いが好き/占い師をしている | スピリチュアルカウンセラー など |
3.悩んでいる人の相談に乗ってみる
どのようなカウンセリングをするかが決まったら、実際に悩んでいる人の相談に乗ってみましょう。
いきなり、深刻で重大な悩みをカウンセリングするのはハードルが高く、リスクもあるので、ちょっとした悩みがおすすめです。
多くの人が抱えているちょっとした悩みの例は、次のようなイメージです。
- 日々のストレスを相談する相手がいない
- なんとなくモヤモヤする
- やらなければいけないのにダラダラしてしまう など
小さな悩みだとしてもカウンセリングと同じ流れで実践すれば、自分に向いているかどうかが見えてきますよ。
ただし、身近な家族や友人で実践するのは、逆に難易度が高くなるのでおすすめしません。
何度かカウンセリングを実践して、自分に合っているか、やりがいを感じるかなどを確かめてみてください。
4.副業で心理カウンセラーを始めてみる
身近な人のカウンセリングをして自信がついてきたら、クライエントさんを見つけて実際にカウンセリングをしてみましょう。
いきなり本業として本格的に活動するのではなく、副業として小さく始めてみるのが良いと思います。
副業として心理カウンセラーを始めてみたいな、と思った方は次の記事も参考にしてみてくださいね。
関連記事:副業カウンセラーの始め方と注意点
専門のカウンセリングサイトに応募・登録するのはハードルが高いと感じるときは、次のサービスを活用して気軽に始めてみましょう。
- スキルシェアサービス(ココナラなど)
- クラウドソーシングサービス(クラウドワークスなど)
上記は、自分のサービスを出品できるプラットフォームなので、自分がやりやすい形でカウンセリングができます。
知識やスキルに自信がない人、お金を取るのが申し訳ない人でも、低価格で出品できるので安心なんです。
自分に合っていると感じたら、本格的に活動して行きましょう。
あなたのカウンセリングに魅力を感じているクライエントさんは、有料にしても再度カウンセリングの依頼をしてくれるはずですよ。
心理カウンセラーを目指すような人は、どうしても優しい人が多いんですよね。
ずっとボランティアのような価格でクライエントさんに寄り添い続けた結果、活動内容に見合わない報酬しか手にできずに疲弊しちゃう人も多いんです。
クライエントさんに丁寧に寄り添って貢献できれば、適切な対価をいただくことは自然なことです。
あなたのカウンセリングサービスの価値を正しく評価して、適切な価格を設定していくことが大切です。
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まとめ:心理カウンセラーの向き・不向きは実際にやってみて判断するのがおすすめ
この記事では、心理カウンセラーに向いているか向いていないかについてお伝えしてきました。
向いていない特徴に何個か当てはまった人も、本当に向いていないとは限りません。
実際にカウンセリングをして確かめてみると良いでしょう。
最後に、カウンセリングで求められる6つのスキルについて、おさらいしていきますね。
- 傾聴力
- コミュニケーション能力
- 共感力・包容力
- 観察力・洞察力
- 心理学・カウンセリングの専門知識
- 情報収集力・向上心
上記のスキルを身につけながら試しにカウンセラーとして活動してみて、合っているかどうか実際に確かめてみてくださいね。